この行から三行前を見てごらん。

『最初にはタイトルを書こう』
               次に名前。

         何行か間を空けて

 段落の最初は一マス空けて書き始めなけれ
ばいけない。段落というのは、知っていると
思うが、行を変えてから改めて書き始めるま
での、一連の文章のことを言う。今のこの文
章は一段落目だ。
 ここからが二段落目になる。
 たった一行でも段落になる。だからここは
もう三段落目だ。
 さて、この行のおしまいを見てくれるかな。
どうだね、今までの行と違って、二十一文字
目まであるだろう。『。』は句点と言って、
一つの文章の切れ目を指すと言うことは知っ
ているだろう。これや『、』つまり読点が、
行の一番頭に来てしまう場合には、そうせず
に、前の行のおしりにぶら下げるんだ。
 反対に、行のおしりに来てはいけない文字
も決まっているんだ。そういった場合にも
「行末禁則」といって、一行の文字数を調整
して、その文字がおしりに来ないようにする
んだ。この行から三行前を見てごらん。十九
文字しかないだろう。これは、次の行の頭に
ある『「』、かぎかっこの最初の方が、『行
のおしりに来てはいけない文字』になってい
るから、次の行の頭に追い出しているからな
んだ。
  • 原稿を語る原稿さん。
  • かわいいなあ。
  • え、いまさらメタ構造病?