『Company of Heroes』Big Head Mode

現在流行りのジャンルのひとつにFPS(射撃ゲーム)+RTS(戦略ゲーム)の融合というのがあるけれど、『Company of Heroes』はその中でも一つ群を抜いている印象を受けている。アプローチとしてはRTSを主体にして、ズームすればシームレスにFPSのような臨場感も味わえる作り。自分でプレイしなくても、他人のリプレイをいろんなカメラアングルで探るだけで戦場カメラマンのような遊び方にもなる。


(↑ダウンロードしたリプレイを録画したもの)

ドラえもんなんかで夢のジオラマ戦争とかよく語られるけど、ああいう未来が近づいてきたというか、藤子F先生なんかもこの時代に若者だったらハマってたんじゃないだろうか。

二次大戦RTSとしてポピュラーな生産要素抜きの限定RTSではなく、資源回収→生産から行う本格的なRTSだけど、種族は米軍・独軍の2種類だけだし、だいぶライト目の調整かな。自分のように「FPSは大好きだけどRTSはちょっと苦手…」というあたりにとって改めて入門したくなる感じ。

これまでさんざんプレイしてきたFPSではドイツ軍のMG42(重マシンガン)の前に釘付けにされて這いつくばるのが楽しかったわけだけど、今度はそれらをどうやって設置するか、どこに設置すれば最も効果的なのかを考えていくのは、主観視点で苦渋をなめさせられた経験があるほど複合的な広がりを持って見えてきて楽しい。


また、本作には「Big Head Mode」というEaster Egg(隠しコマンド)があってそれを実行するとこんな感じになるらしい。

なんかこれだけですごくおもちゃ感があって、ずいぶん別作品のような感じに見えたのが驚いた。一気に洋ゲー・PCゲー臭さが減ったというか、まあ操作自体はキーボード+マウスが必須のものだから、コンソール機の感覚とはまだまだ隔てられているけれど。表面的な「ライトさ」や「メジャーさ」はわりと一発でどうにでもなるんだろなという感触を改めて抱いた。それらは決して「できない」からじゃなくて、もっと根本的なデザインとの兼ね合いで敢えてそうしないというか(コンソールだとFPSRTS化が精一杯というあたりとか)。

自分にとってはそのへんはあくまで、大は小を兼ねるという意識で、逆に小が大を兼ねられないというのはひどく窮屈に思える気持ちが強い。言い換えると、大は小を見出し得る、という感触かな。