宇宙フライトコンバットはいかにしてクールにすべきだろうか

SFファン待望の,本格的スペースコンバットゲーム「X3: Reunion」のデモ版がリリースされた。
ゲーム全体に,とてもクールな雰囲気が漂っており,硬派なスペースシミュレーションゲームが好きな人には,間違いなくお勧めできるタイトルだ。

これ見て『HomePlanet』を思い出した。見た目に加えてシステム(推力による制御)も似てそう。けど、見比べてみるとけっこう違うかな。

宇宙という題材はクール。温度の無い空間。けれど実際クールにまとめあげるのって難しい(クール→質素→地味→売れない)。だからといって、ビーム兵器とかさじ加減間違うと途端にギラギラのゴージャス感が鼻に付いてしまうし。

まだプレイしてないけどX3 Reunionはどうだろう。

↓以前HomePlanetをプレイしたときの感動メモ。

2004/01/29

3D宇宙シューティングゲームのHomePlanet。ロシアのゲームなんだけど、もうなんか世界の見せ方が非常に良かった。

ジョイスティックを握って、冷たい宇宙空間を戦闘機に乗って漂う。まるでその冷たさが伝わってくるようだ。そしてBGMの無い、静かで無限に広い宇宙。味方の無線通信がときおり入り、やがて星の彼方から敵の戦闘機がやってくる。レーダーにしか映らない数十キロメートルくらい遠方から、徐々に(と言ってもものすごいスピードで)近づいてくるのだ。

とたん鳴り出すBGM。ダン、ダダン!ダダン!チャラララー。

あとは敵味方入り乱れての激しい交戦。そうして戦闘機同士が戦っては散っていく傍らで、味方の大型民間船がワープゲートに入って静かに1基ずつ消えていく。彼らが無事に旅立てたことを見届けて安心する。

なんかもうそういうシチュエーションに感動してしまった。ストーリーは全然読んでないんだけど、とにかく宇宙は圧倒的で、人間はひたすら矮小で。アレだ。「宇宙ヤバイ」だ。マジでヤバイ。あと、ステージ6くらいで地球軌道上に辿り着くんだけど、そのときに初めて見た地球の美しさときたら。ああ、ヴァーチャル!ヴァーチャル。ヴァーチャルだけど、ほんとHome Planetって感じだった。ロシアすごい。

特にBGMが、戦闘BGMと非戦闘BGMの2つくらいしか無くて、全般的に静けさが引き立つ演出なのが良い。間を埋めるように味方の交信が聞こえ、BGMが少ない分「激しいBGMが鳴り出す→やばい、敵だ!」という理解に駆り立てられる。