カスケードな情報表示

1 (急な)小滝;段々滝.

[フランス語←イタリア語cascata (cascare落ちる+-ata過去分詞語尾=落とされるもの). ラテン語cadere(落ちる)と同系. △CASE1]

コミック的表現というのは、コマワクつけたりフキダシつけたり擬音つけたりとかもまあ大きな要素ではあるけれど、たぶん一番の基本は「右上から左下へと流れる指向(ページ全体、およびコマ単位内、フキダシ内)」なんだろうなと思う。アニ横Webコミックではそのへんの基本原則に非常に忠実だ。

たとえば右から順に0.5秒ずつズラしてセリフ表示、することに加えてコマワク・テキストの出現アニメーションによってその0.5秒の間すら動きを絶やさない。この澱み無く流れ続けさせるところが正しく滝のようであるなあと思う。

(ただしWebコミックという形態だからといって必ずこうなるわけではなくて、アニ横は非常に気を払って作業量を費やして作っている稀なケース、であることは上のディレクトリに行って他の作品を読んでみると分かるはず)

それに対して、ひとつのよくありがちなFlashとして具体的に挙げて比べてしまうのは申し訳ないけれど、たとえばこういうムービーはどうしても眠い。

タイムライン的な流れ以上に、このムービー領域のどの座標からどの座標に力が働いていくのか、を意識していくと観る方も自然とその流れに注力するのではないかと思う。コミック的表現というのはそういうお約束が既に確立されているために読みやすいんだろう。