朗読『ゲド戦記』第1巻「影との戦い」
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朗読感
初見で読み上げる、フィジカルな理解
- 1巻声に出して読み終わった。
- なんとなく物語をフィジカルに解釈しようというような気持ちで朗読し始めてみたら、なかなか朗読しがいのある感じで良かった。
- 小学校の頃は国語の授業でよく教科書を一段落ずつ朗読させられたものだけど、そういうのって読み上げるのがやっとでその段落の内容についてはさっぱり理解できなかった
- 今なら朗読しながら、理解できるだろうか。という気持ちが動機かな。
- 美しく朗読しよう、詠い聴かせよう、という目的ならいったん読んで理解しておくべきだけれど。今回やりたかったのは「初見でいかにして読み上げるか」というあたり。
- たぶん、それが面白いから。
- 2,3行先まで視界に入れて文意を取って調子をつけて読んでいるイメージだったけど、改めて確認したら全然そんな先まで視界に入ってなかった。せいぜい1行分だ。読む段において先の方はあまり見えてない。
- じゃあ調子はどうやってつけているか。
- とりあえず調子を仮定して読み上げる→自分自身でそれを聴く→読み上げた文意を把握→次の文章はこういう調子か、と仮定して読む
- という感じかなあ。読み上げながら、後付けで整えて行く感じ。
- こうした仮定してフィードバックを得る繰り返し、方法論を構築して適用する気持ち良さはゲーム的かな。
- 適用・フィードバックがすぐにあること、が重要か。これが確実であることこそが僕の求める面白さ意識なのかな。
- 声に出した途端、それが自分に認識可能なものになる。世界がフィードバックを返してくる。だから声を出すのか。
- コンピューターゲームとはつまるところプレイヤーのためにフィードバックを返す枠組み、と考えた場合、この世界そのものも十分にそうした要素を備えている。(という物言いはおかしいか。逆か)
- が、それはもう子供時代に十分学習してしまったか(声を上げる、ぶつかる、ウンコのにおいを嗅ぐ、etc.)、知識によって得てしまったか、またはこの世界のフィードバックというよりは、人間社会コミュニティとのコミュニケーションフィードバックという認識にシフトしているために、この世界そのものの機構に気づきづらい。
- ニュートンのリンゴへの注目というのは、そういう意識がためとも言えるのではないだろうか妄想。
- まあ、まだ、僕は子供時代的な経験享受理解が十分でないんだろう。
- 朗読者となることで、文章を戻ることを許されない。一方的に進む。そういう縛りが面白いのかもなあ。
- きちんと文意を取って読み上げに調子をつけていかないと、生きた朗読にならないし、気持ち良く読めない。だから瞬間的に文意を読み取ること、全体の流れをイメージすること、後付けで理解すること、そういうことをいっぺんに試されているようで楽しい。
地の文章とセリフ
- 状況説明の文章に関しては、たぶん読み進めていけば慣れて上手くなっていくし、物語世界のイメージが自身に構成されていくことで、記述された文章だけでなく獲得したイメージを伝えるようになってスムーズになる。
- 会話は難度高いなあ。
- 語り手から、急にその世界の人物へと切り替えなきゃいけない。
- 初見だとそのへんはアレだなあ。いったいどういう心情で喋ってるのかというのも「〜〜。と、枯れた声で言った。」などというような感じで、セリフの後に説明が来ることが多い。
- そのあたりはちらと視界に入れていけると良さそう。
- 若きゲドやその学友なんかはヤンチャに気持ちよく読めるけど、竜や偉大な師のセリフは難しいな。重みのある感じ、世界に対しての確信を抱いて話す感じ。彼らと同じように、自分自身が確信を持って話さなければならない。
間を生かす
- 句読点は便利。
- 段落の間は、一旦文意を整理するのにも使えるし、ページの先を垣間見ることもできる。
- 早口言葉が早口では言えないように、どうしても速度が出ているとつっかえる言葉がある。訓練による力技で読みきることもできるかもしれないけど、まあそんなに本格的にプレイしているわけでもないので、ああこの言葉は危ないなと思ったらちゃんと徐行するように気をつけることが大事っぽい。
- ゆっくり読み上げればそうそうつっかえることは無い。ただゆっくり調子は退屈で生きてこないので、できるだけ調子よく速度を上げていきたい。
- 速度のコントロール。速度を出すこと、ゆっくり間を取ること。
朗読ペース
- 1巻につき、1章25ページ×10章の250ページ程度。
- だいたい1日1章、物足りなければ2章読み上げるぐらいがちょうどいい感じ。今は1章1時間くらいかな。となると1ページ2分。もうちょっと速めたい。
- 初日は勢い付けすぎて5章ぐらい読んでた。4,5時間か。
- 声の振動のためか、頭がじんと痺れてくる。
- 水を含むとずいぶん滑りが良くなる。
前に押し出す
- そこに誰かが聞いていようと、いまいと、なるべく前方に声を出してみる。
- 本を置いてうつむいて読むのではなく、本を掲げて正面に言葉を置いてくる。