画面が説明書2.0(or 0.1)

ラグドールピンボール、…という点には全く関係無いところでちょっと惹かれたのが筐体に描かれている操作指示。

PRESS ENTER


LEFT SHIFT, RIGHT SHIFT

すごく直接的で分かりやすい(?)標示、大胆でスリリングにすら思う。
でもこういうのはピンボール的にはわりと当たり前のデザインかもしれない。
ただ、アナログの筐体を模しているところにデジタルな操作説明があるのが妙味というか。まあそれすらもビデオゲームピンボールでは当たり前かもしれないけど。


ヴァーチャル世界で、棒に「Aボタン」って書いてあったら、みたいなことを連想したりしなかったりした。
いや、あー、赤丸でAボタン、青丸でBボタンというような記号的説明はよくあるけど、テキストでAボタンと言われたときのゾッとする感じって言うか。まあFF12の冒頭あたりの会話でそういう説明あるけど、そのへんの割り切りはいまどき珍しくも無く慣れちゃってるし、悪く言えばプレイとして夢が無いけど、なにより客観視点だから許容できる感じかな(むしろいきなり客観視を強いられるほうに覚悟させられる)。ディズニーではなく黒子文化に戻ってる感じ。

つまり、従来の日本のテーマパークではお化け屋敷の中に係員が居たとしても、黒子文化のように観客の方が「見ないことにする」約束で成り立つのが当たり前だったけれど、ディズニーランドはそうした観客側への一切のストレスを排除することに努めていた。

そういう意味で、ヴァーチャル的な主観視点でAボタン、は怖い気がするなあ。俺は俺だけど、Aボタンを押すのは誰だ?っていうか。メッセージの宛て先不明というか、配達不能というか、インタラクションの罠、暴走というか。暴力的なデザインかも。


というあたりで思い出したのが『かしわもち』。

UIレベルのデザインに蹂躙されるホラーは一発ネタになるしかないのかもしれないけど(まあホラー自体そういうものか)、なによりインパクトが尋常じゃないのでこのへんの可能性は探ってみたい。