ときかけない

  • 観てきた。
  • 自分の側の化学反応的な話として、ここのところ映画を観るたびに着実に一歩ずつズシンズシンと重みのある体験が多かったのだけど、本作ではそういうのが無くて細田作品に対する不信がますます深まってしまってそのへんを考えながら一回いろいろ書き出したけど、それは胸の中に仕舞い込んで会話したら「要は“well-made”なんじゃないですか」とキーフレーズが飛び出してああなるほどそうか、とすっかり納得した気になった。つまりたぶん変態的なバランスが無かったんだと思うし、自分の嗜好はそっちに寄り過ぎてるんだと感じた。良いと思う物の価値観がすごくズレてた。僕はこれまで細田作品を変態という触れ込みで捉えていたけど、当たり前すぎるwell-made的な好評、という視点に気づかなかった。
  • 帰りのエレベーターで自分以外ほとんど女子だということにも気づいて、ああなんかこれはずいぶん場違いなところに来てしまったんだと感じた。