サウンドノベル、ビジュアルノベル。弟切草マインド

 と書いていたら、舟橋さん「弟切草かまいたちの夜は違うので注意」とのこと。
 かまいたちの夜は一つの事件についてのもので、それがだんだんわかっていく。全部のルートを見終わる必要のあるゲーム。弟切草は事件がでたらめに変わり、真相などない。全部を見る必要がない。なんとなくプレイできる。
 ふむ。すると痕はかまいたちの夜の後継なわけだ。
舟橋さんに曰く「だから僕は弟切草のほうが好きなんだよ」。

  • そうだよなあ。「一つの事件について」という意識で捉えるならギャルゲーの系譜は『弟切草』ではなく『かまいたちの夜』と言うべきなのか
  • それに僕は『かまいたちの夜』やったことがなかったんだよなあ。なんとなく混同してた。
  • と思っていたら、ああそうだ、あとでプレイしたんだと思い出した。すっかり忘れてた。
  • だから僕はどっちのほうが好きなんだろう。
  • 事件展開を(思いっきり違う方向に)パラレルにしたとしても、最終的には「それが世界の可能性」として一本の原理にまとめる、リンクさせたがることが多いから、「真相などない」とする弟切草マインドはこのご時世には見直したいなあ。
  • いや、でも単なる小話の寄せ集めになってしまうのか?
  • ピンクのしおりのみがコンプリートという真相を語る。これのデザイン次第?

 かまいたちの夜のバリエーションは登場人物たちに、弟切草のバリエーションは館にあります。だからかまいたちの夜の楽しみは、ある一つの劇団のファンになって、毎年々々その上演演目を欠かさず観て、前回あの役をした役者が今回はこんな役を演じている、などという点を楽しむのに似ています。弟切草の楽しみは欧州古城巡りに似ています。
 つまりかまいたちの夜は「人物バリエーション」、弟切草は「館バリエーション」なのです。